分子レベルで見た体のはたらき―いのちを支えるタンパク質を視る (ブルーバックス)
↑は実際に私が読んだ1998年出版のもの。
カラー図解 分子レベルで見た体のはたらき いのちを支えるタンパク質を視る (ブルーバックス)
私が読んだのは白黒でしたが、2018年にカラーも出ているようです。
こちらは原子モデルも綺麗になってだいぶ読みやすくなっているようです。
どの子アミノ酸と度の分子が相互作用して...
と詳細な相互作用が逐一説明されているわけではないのですが(そういうところもある)、有名どころのタンパク質から知らなかったタンパク質まで(私が無知なだけ?)
幅広く一冊にまとまっているのがこの本のいいところです。
この本をきっかけに、
気になったタンパク質を詳しく調べてみるのもきっと面白いでしょう。
何より、こんなにたくさんの機能を持ったタンパク質が体の中に存在していることに、改めて驚かされます。
今日の当たり前の生活は、
タンパク質がきちんと機能した結果だと思うと、
「自分、生きているだけですごい、えらい」
と自己肯定感がバク上がりです(私だけ?)
個人的に面白かったのは以下のタンパク質です。
ですがこれ以外にも数多くのタンパク質が掲載されていて、
短編小説のように読めます。
- 分解すべきタンパク質の目印になるユビキチン
- 自然が作った完全な触媒 トリオ―スリン酸イソメラーゼ(TIM)
- 歩いていても血中のCO2が炭酸みたいにプシュッとならない、ありがとうデヒドロゲナーゼ
- 流れ作業するトリプトファンシンターゼ
- プロリンのシストランスを変えるプロリンシス―トランスイソメラーゼ
- 鉄を運ぶトランスフェリン
- 金属イオンほいほいメタロチオネイン
- 他の白血球を呼び寄せる、美しいIL8